- 「突然『おたからや』を名乗る電話がかかってきたけど、これって本物?」
- 「何か売るものはないかと聞かれたけど、どう断ればいいの?」
- 「しつこい勧誘はもうやめてほしい…」
この記事は、そんな突然の電話に戸惑い、不安を感じているあなたのための完全ガイドです。
電話の正体から、きっぱりと安全に断るための具体的な会話例、万が一のトラブルを防ぐための知識まで、この記事を読めば「おたからやからの電話」に関する疑問や不安が解消されます。
「おたからや」から電話かかってきた時の目的と対処法


いきなり知らない番号から「おたからやです」って電話がきて、すごくびっくりしたんですけど、これって何なんですか?怪しい電話じゃないか心配です…。



心配でしたよね。突然だと驚きますが、まずは落ち着いてくださいね。その電話の目的と、どうすればいいか、最初に結論からお伝えします。
電話の目的は「出張買取」のアポイント獲得
おたからやからかかってくる電話のほとんどは、「ご自宅に眠っている不要な品物を買い取らせてもらえませんか?」という出張買取の営業(アポイント獲得)が目的です。
過去にお店の利用や査定の問い合わせをしたことがある場合、その時の連絡先リストを元に電話をかけていることが考えられます。詐欺や架空請求といった悪質なものではないケースがほとんどですが、強引な勧誘には注意が必要です。
基本的な対処法は「はっきりと断り、必要であれば着信拒否」が有効
もしあなたが買取に全く興味がないのであれば、最もシンプルで効果的な対処法は「きっぱりと断ること」です。
曖昧な返事をすると、またかかってくる可能性があります。「売るものはありませんので、今後の連絡は不要です」と明確に伝えましょう。それでもしつこい場合は、その電話番号を着信拒否に設定することも有効な手段です。



なるほど!まずは営業電話だってことですね。それなら少し安心しました。断っていいんですね。



はい、もちろんです。不要なサービスは、はっきりと断る権利がありますからね。では次に、そもそも「なぜ自分の電話番号を知っているのか?」という疑問について、詳しく見ていきましょう。
なぜ自分の番号に?おたからやから電話がかかってくる3つの理由





僕はおたからやを利用した覚えがないんですけど、それでも電話がかかってきました。どうして僕の番号を知っているんでしょうか?ちょっと不気味です…。



そうですよね。「どこから情報が?」と不安になりますよね。考えられる理由は主に3つあります。ご自身の状況と照らし合わせてみてください。
理由1:過去に「おたからや」のサービスを利用したことがある
最も可能性が高いのは、あなた自身やご家族が、過去におたからやのサービスを利用したことがあるケースです。
- 店舗で何かを売ったことがある
- 出張買取を依頼したことがある
- オンライン査定や問い合わせで連絡先を登録した
このような場合、顧客リストに残っている情報を元に、再利用を促すための営業電話がかかってくることがあります。
理由2:第三者から提供された名簿を元に発信している
利用した記憶が全くないのに電話がかかってくる場合、おたからややその委託先が、第三者の名簿業者などから入手したリストを元に電話している可能性も考えられます。
これは他の多くの営業電話でも使われる手法であり、残念ながら完全に防ぐことは難しいのが現状です。
理由3:「おたからや」を名乗る別の業者や委託先の可能性
注意したいのが、「おたからや」の知名度を利用している、全く別の買取業者や営業代行会社の可能性です。
おたからやは全国に1,400店舗以上を展開する大手(2025年8月現在)ですが、その多くはフランチャイズ(FC)店です。そのため、本部とは異なる方針で営業活動を行っている店舗や、委託された別会社が電話をかけているケースも少なくないようです。



なるほど、いろんな可能性があるんですね。自分に心当たりがなくても、かかってくることはあるんだ…。



そうなんです。でも、原因が分かれば少し安心ですよね。理由がどうであれ、不要な電話には変わりありません。次の章では、多くの人が一番知りたい「しつこい電話を撃退する具体的な断り方」を例文付きで解説しますね。
【例文あり】もうかかってこない!しつこい電話の上手な断り方と対処ステップ





断ってもしつこくされたらどうしよう…って思うと、なかなか強く言えなくて。何かうまい断り方ってありますか?



よく分かります。相手も仕事なので、強く言うのは気が引けますよね。でも、自分の意思をしっかり伝えることが、結果的に自分を守ることにつながります。ポイントは、曖昧な態度は取らず、明確な言葉で伝えることです。具体的なステップとフレーズを見ていきましょう。
STEP1:曖昧な態度はNG!きっぱり・はっきり断るための基本フレーズ
「考えておきます」「今は忙しいので」といった曖昧な返事は、「またかければ可能性がある」と相手に期待させてしまいます。以下の例文を参考に、きっぱりと断る意思を伝えましょう。
【会話例1:シンプルに断る】
「申し訳ありませんが、売るものは一切ありません。今後のご連絡は不要です。」
【会話例2:法律を根拠に断る】
「特定商取引法で、断った相手への再勧誘は禁止されていますよね。今後の勧誘はお断りしますので、リストから私の情報を削除してください。」
特に、法律に触れると相手も強くは出られなくなります。少し勇気がいるかもしれませんが、非常に効果的です。
STEP2:それでもかかってくる場合の強固な対処法
一度断ったにもかかわらず、何度も電話がかかってくる。そんな悪質なケースでは、次の手段を取りましょう。
- スマートフォンの「着信拒否機能」を設定する
かかってきた番号をそのまま着信拒否に設定するのが最も手軽で確実です。 - 発信元の電話番号を調べてみる
ネットで電話番号を検索すると、他の人も同様の迷惑電話を受けている口コミが見つかることがあります。相手の正体が分かり、対処しやすくなる場合があります。
STEP3:最終手段|公的機関への相談も視野に入れる
あまりにしつこく、生活に支障が出るような場合は、一人で悩まずに専門機関に相談しましょう。
- 消費生活センター(消費者ホットライン「188」)
契約トラブルや悪質な勧誘など、消費者の困りごとに対応してくれる相談窓口です。どうすれば良いか具体的なアドバイスをもらえます。(参考:消費者庁 消費者ホットライン) - 警察相談専用電話「#9110」
脅迫めいたことを言われるなど、身の危険を感じる場合は、こちらの相談窓口に連絡しましょう。(参考:警察庁 警察相談専用電話)



法律の話を出すのは効果的なんですね!それに、いざとなったら相談できる場所があると知っているだけで、すごく心強いです。



その通りです。知識は自分を守る武器になりますからね。さて、電話は断るとして、「実際おたからやの評判ってどうなの?」と気になる方もいるかもしれません。次の章では、ネット上のリアルな口コミを見ていきましょう。
電話や訪問は大丈夫?おたからやの評判・口コミを調査





そもそも「おたからや」って、利用しても大丈夫な会社なんですか?ネットで調べると、良い評判も悪い評判もあって、どっちを信じればいいのか…。



良い点に気づきましたね。おたからやは業界最大手の一つですが、その評判は様々です。大切なのは、良い面と悪い面の両方を知った上で、冷静に判断することです。
悪い評判・口コミ:「電話がしつこい」「安く買い叩かれそうになった」
Googleマップの店舗レビューや『みん評』などの口コミサイトでは、やはり「電話勧誘がしつこい」という声が実際に複数見られます。
また、出張買取を依頼した際に、「売るつもりのなかった貴金属まで見せるように言われた」「相場よりかなり安い金額を提示された」といった、いわゆる「押し買い」に近い強引な交渉を受けたという口コミも散見されます。
「断っても何度も電話がかかってきてウンザリ」「金の価格を調べたら、提示額は相場の半分以下だった。騙されるところだった」
このような声があるのは事実です。
良い評判・口コミ:「思ったより高く売れた」「スタッフの対応が丁寧だった」
一方で、もちろん良い評判もたくさんあります。
「他のお店よりも高い値段で買い取ってもらえた」「査定員が親切で、説明も丁寧で安心できた」といった、査定額やスタッフの対応に満足したという声です。
「何店舗か回ったけど、ここが一番高値を付けてくれたので即決しました」
「初めての買取で不安だったけど、感じの良い店員さんで安心してお取引できました」
特に、金の買取価格や、幅広いジャンルの品物をまとめて買い取ってもらえる点に魅力を感じている利用者が多いようです。
なぜ対応に差が?フランチャイズ展開が評判に影響
なぜこれほど評判が分かれるのか?その大きな理由の一つが、おたからやがフランチャイズ展開をしていることにあります。
全国に多数ある店舗の多くは、本部直営ではなく、それぞれ別のオーナーが経営しています。そのため、店舗や査定員によって、接客の質や査定の基準、営業方針にバラつきが出てしまうのです。これが、評価が大きく分かれる原因と考えられます。
電話から訪問へ…「押し買い」トラブルの危険性と自衛策





もし電話で断り切れなくて、家に来てもらうことになったら…と考えると、ちょっと怖いです。何か気をつけることはありますか?



そこまで考えられるのは素晴らしいですね!電話の悩みから一歩進んで、万が一の訪問買取に備える知識は非常に重要です。特に「押し買い」というトラブルには十分注意しましょう。
電話勧誘からの訪問買取で注意すべき「押し買い」とは?
「押し買い」とは、業者が消費者の自宅を訪問し、依頼されていないものまで「何か売るものはないか」と要求し、強引に安値で買い取っていく悪質な手口のことです。
- 「貴金属はないですか?」としつこく要求される
- 査定額に納得できず断っても、「手ぶらでは帰れない」などと居座られる
- 価値のある品物を無理やり二束三文で買い取られる
このようなトラブルが、残念ながら今も発生しています。
知っておくだけで身を守れる!訪問買取の法律ルール
押し買いトラブルを防ぐため、法律(特定商取引法)では厳しくルールが定められています。これを知っておくだけで、不当な要求をはねのけることができます。(参考:消費者庁 特定商取引法ガイド)
- アポなし訪問の禁止: 突然家を訪ねてきて買取の勧誘をすることは禁止されています。
- 勧誘時のルール: 業者は最初に「会社名」「自分の名前」「買取が目的であること」「買い取りたい品物の種類」を明確に告げなければなりません。
- 契約書面の交付義務: 契約する際は、金額や品物の詳細、事業者の情報、クーリング・オフについて記載された書面を必ず渡さなければなりません。
もしもの時の切り札「クーリング・オフ制度」
万が一、その場の雰囲気に流されて売るつもりのないものを売ってしまった場合でも、諦めないでください。
訪問買取の場合、契約書面を受け取った日から数えて8日間以内であれば、無条件で契約を解除できる「クーリング・オフ制度」が適用されます。この期間内であれば、品物を取り戻すことができます。
注意点として、クーリング・オフ制度が適用されるのは「訪問購入(出張買取)」の場合に限られます。自分から店舗に品物を持ち込んで売却した「店頭買取」の場合は、この制度の対象外となるため、契約は慎重に行いましょう。(参考:国民生活センター クーリング・オフ)
おたからやからの電話に関するQ&A





先生、おかげでかなり詳しくなれました!最後に、いくつか細かい質問をしてもいいですか?



もちろんです。どんなことでも聞いてください。
Q1. 電話を無視し続けても大丈夫?
A1. 無視し続けても法的な問題はありません。しかし、相手は「不在だった」と判断し、日時を変えて何度もかけてくる可能性があります。精神的なストレスをなくすためには、一度電話に出て「今後の連絡は不要です」とはっきり伝える方が、結果的に早く解決することが多いです。
Q2. 「査定だけでもOK」って本当?
A2. はい、おたからやでは査定だけの利用も可能です。公式サイトでも査定料は無料と明記されています。査定額に納得できなければ、売らずに持ち帰る(または帰ってもらう)ことができます。ただし、一部の口コミでは、売却を断ると態度が急変したり、強引に引き止められたりしたというケースも報告されているため、「今回は査定だけお願いします」と最初に明確に伝えることが大切です。
Q3. どこに相談すればいいですか?
A3. しつこい勧誘やトラブルで困った場合は、前述した消費生活センター(188)や警察相談専用電話(#9110)に相談しましょう。専門家があなたの状況に合わせたアドバイスをしてくれます。
【まとめ】
今回は、おたからやからかかってくる電話の正体と、その対処法について網羅的に解説しました。
最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 電話の目的は「出張買取のアポイント」がほとんど。
- 不要な場合は「今後の連絡は不要です」と、きっぱり断ることが最も重要。
- しつこい場合は「着信拒否」や「公的機関への相談」も有効な手段。
- 安易に訪問の約束はせず、「押し買い」トラブルには十分注意する。
- 万が一契約しても、訪問買取なら8日以内ならクーリング・オフが使える。
突然の営業電話は不安に感じるものですが、正しい知識と対処法を知っていれば、過度に怖がる必要はありません。この記事を参考に、自信を持って対応してください。